列の最後尾はこちらになります〜。

コピー本の配布はいつからはじまるんですか?
ただいま時間調整をしてるので今しばらくお待ちください。

まだ時間あるから他のとこまわろうぜ〜
ん〜、じゃあどこいこうか?
パロディの方いってみようぜ
・・・そうするか

ザワザワザワザワザワ・・・・ムギュ〜・・・むわぁ〜

和樹『な、なんでこんなにこんでんだよ〜。』

※それは南さんが一番混んでるところを選んだからです
 南『ふふふ・・・』

瑞希『・・オタク・・クサイ・・ムサイ・・アツイ・・フトイ(@_@)』

和樹『瑞希?・・・大丈夫か!おい!?もう少し頑張れ!』

瑞希『・・あう・・はう・・・・も、もう・・・』

ブチ!!

瑞希『もういやーーーーーーーーーー!!!!!』

ゴス!グシャ!!

※被害者:オタク3名

和樹『・・・(やっちゃったよ)』

瑞希『帰ろう!帰ろう!帰ろう!帰ろう!帰ろう!帰ろう!!帰ろうよぉ〜、和樹〜。』

和樹『まだ入ったばっかじゃないか・・・』

瑞希『入るまでにどんだけ待たされたと思ってんのよ!!』

和樹『そう言ってもなぁ〜・・・俺は気失ってたから別に待ってないし・・。』

瑞希『そんな事はどうでもいいの!!』

おいおい、お前がやっといて「どうでもいい」はねえだろう

瑞希『こんなとこ居たってなんにもないよ〜。だからかえろ・・・』

瑞希がだだをこねている後ろから
ものすご〜い勢いで突っ込んでくる人の群れ・・・

ドドドドド・・・激鉄道の最後尾はあそこらしいぞ!!
ドドドド・・・・急げ急げ!!

ドドドドドドドオオッドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!

ドン!!

瑞希『え?』

ひょい!(オタクの群れ、通称『オタ群れ』にれっつだいぶ!!)

いくぞーーーーー!!!
ドドドオドドドドドドオドドドッドドドドドドオ!!!

瑞希『私は行きたくなーーーーーーーい!!(やまびこのように)』

和樹『・・・・惜しいやつをなくしたな。』

※ 瑞希『勝手に殺すなーーー!!』

和樹『さて、とりあえず一通りまわってみっか・・・』

テクテクテク・・・・

どたどたどた

『ご、ごめんなさいっ!!
ホントにごめんなさいですぅ!
ごめんなさ〜い!!』

なんだなんだ?

『にゃあっ!』

ガッシャ―――ン!

『にゃにゃあ、ごめんなさ〜い!』
 

和樹『・・・(別の意味で騒がしくなってきたな)』

どたどたどた

和樹『ん?』

女の子が台車一杯にダンボール箱を積み込んで走り回ってるな
混雑してるからあぶねえあぶねえ

おや?

??『にゃあああっ!と、とまらない〜〜っ!
   だれか、とめてくださいですぅ!!  』

和樹『げっ!』

さっきの台車が俺の方に!!

??『にゃあああっ!!』

どっし〜〜〜〜ん




和樹『あっつぅ〜・・』

か、かわしきれなかった
正面から衝突しちまった

??『ふにゃああ・・・』

そうだ!女の子の方は?

??『にゃあぁ〜。』

やっぱり、見事にすっ転んでる
あ〜あ、ダンボールに入ってた同人誌もまき散らしちゃって・・・
まあ、これだけ本を台車に積んで走り回ってるとそりゃあ勢いがついてとまらなくなるな
それに、こんな小くて軽そうな女の子じゃ、とても慣性の法則には逆らえまい
っと、こんな事考えてる場合じゃないか

和樹『大丈夫?』

??『うにぃ〜・・・』

大丈夫か?とにかく

和樹『つかまって。
   ほら?   』

??『え?
   あ・・・・あ、ありがとうございました。
   あなたは千紗の命の恩人ですぅ。    』

和樹『?俺、君になにかしたっけ?
   それより怪我はない?    』

千紗『えっ?』

和樹『ほら、あんなに盛大に転んじゃって・・・。
   怪我してない?           』

千紗『あっ、はい。大丈夫ですぅ。』

和樹『そっか、それならいいけど。』

千紗『はい!千紗は風の子、元気な子!
   千紗は元気なのがとりえですぅ!
   慣性の法則なんかにはまけないですぅ。』

和樹『そ、そう?(台車がとまらなかった時点で負けてるんだが・・・まあいいか)』

千紗『それより、お兄さんは大丈夫だったんですか?
   千紗が台車にひいちゃったりしたのに・・・・・』

和樹『まあ、俺も元気なのがとりえだから。』

千紗『でも、ゴメンなさいですぅ。千紗が・・・』

和樹『いいって、いいって。それより・・・
   同人誌・・・散らばっちゃったみたいな・・・』

千紗『にゃあっ!!』




和樹『これでよし。
   同人誌はみんな台車につんだよ。』

千紗『ありがとうございますです。
   千紗がご迷惑おかけしたのにこんな事まで・・・』

和樹『いいよ。だけど、こんなたくさんの同人誌を君ひとりで・・・・
   君って、まわりで売ってる店の女の子なの?          』

千紗『いえ、ちがいますです。
   千紗は印刷屋さんの女の子なんです。』

和樹『そうか、印刷屋の・・・』

どうりでこんなにあるわけだ

千紗『それじゃあ、千紗はこの同人誌を届けなければいけないので失礼しますです。』

和樹『うん、また誰かに激突しないよう気をつけるんだよ。』

千紗『はいです。お兄さん、ありがとうございましたです。
   バイバイです。                 』

和樹『バイバイ。』

どたどたどた・・

大丈夫かな〜

※千紗『はじめてのこみパ、楽しんでいってくださいですぅ〜!!』

はいよ〜・・・ん?俺、あの子にそんなこといったけ?
・・・まあ、いいか。

テクテクテク・・

おっ、ここらへんにあるのはあそこのと違うな
なんか、似たような・・っていうか、表紙の女の子が一緒だな

ばばんばん!

ん?

いらはい、いらはいっ!みるならタダや!
スキに読んでってえな!
値段も東京出店記念で勉強しとるでえっ!

威勢がいいな〜・・・どれどれ

おっ!そこのかっこええあんちゃん

・・・ん?俺の事いってんのか?

むっ!そこのかっこええあんちゃん!!

こっちみてる。どうやら俺の事いってるみたいだな。しかもちょっと怒ってるみたいだ

和樹『俺の事か?』

??『せや!
動物園のなまけものみたいにボケ面アホ面かましてボケッーとるあんたや!』

・・・おいこら

??『あんた、目当ての本がのうてこまっとるんやら?
それやったらうちの本を読んでき。
冷やかしやったらタダや!         』

口のわるいやつ・・・
まあ、読むぐらいいいか、時間はあるし

和樹『それじゃ遠慮なく読ませてもらうよ。』

??『はいな!』

これが同人誌か・・・つくりは丁寧だな、表紙の絵もうまい
どれどれ・・・中身は

ぴら

こ、

ぴらぴらぴら

これは!

??『どや!!』

お、

和樹『おも・・・』

ドドドドドドドドドドド・・・

ん?な、なんだぁーーー!!

ドン!

和樹『おわっ!』

いつぅ!だれだ!後ろから押したのは!
・・・え?な、なんだぁ!

??『な、なんやなんや?この人だかりは。』

横オタク『む、無料コピー本の配布はここでいいんだな。』

??『ああ、それやったらまだや。
   今スタッフが調整中やさかいもう少し待ってえな〜。
   時間が決まり次第発表するからそれまで待っとき。  』

縦オタク『でも、コピー本の方はもうできているのでござろう?
     なら、もう配ってしまってもよいのではござらぬか? 』

横オタク『そ、そうなんだな。
     部数も少ない事だし、今配った方がはやくおわっていいんだな。』

おいおい、こいつら勝手な事いってんな〜

??『そないな事できるかい!
   フライングなんかしたらウチのとこの信用に関わるやんか!!』

そりゃそうだ。正論だな。

お隣さん『猪名川さ〜ん、その人だかりどうにかして〜。』

猪名川『え、えろうすんまへん。すぐおわらさせるさかい。
ほらみてみい、こんなとこにたむろっててもまわりの邪魔になるやろ?
    時間発表するまでもう少しまわっててえな〜。            』

ザワザワザワ・・・

離れるのは少数だな・・・スタッフ呼んできた方がいいかな?

縦オタク『・・・ふん、たまに行列ができたからっていきがりおって(ぼそ)。』

ブチ!

猪名川『あん?そこの、今なんちゅうた!?』

え?

猪名川『今なんちゅうた?もういっかいいってみい!このアホンダラが!!
    これのどこが列や!人がぎょうさんたむろってるだけやろ!!
    客やからって調子にのりおってからに!
    中止!コピー本配布中止や!!                  』

縦オタク『な!?お、横暴!横暴でござる!』

横オタク『きゃ、客をなめるのはよくないんだな。』

猪名川『はん!モラルもマナーも知らん客なんて客のうちにはいるかい!!
    こみパ人生やりなおしてこんかい!!              』

おっ、言うねえ〜♪

縦オタク『こ、小娘がぁ〜・・・』

横オタク『ちょ、チョーシにのってるんだな。』

猪名川『なんや!?やるんやったらかかってこんかい!!
    ウチの同人魂みせたろやないか!        』

横オタク『ど、どうせ口だけなんだな。』

猪名川『・・・女やからってなめとると痛い目みることおしえたるわ。』

わしっ・・・ブオン!!

いうやいなや、『こみっくパーティー』とかかれた分厚い本を空中に放り投げた
まわりにいた連中(自分含め)は何をするのかわからず、ただ空中にまう本をみあげていた。本の落下軌道に従って上げていた顔をさげていく。スローモーションのように。
と、その先にはハリセンをかまえたさっきの女の子の姿。その姿は野球の構え・・・!!俺と同じく彼女の行動に気づいた周りの連中(女の子の真正面にいる連中)は逃げようとするが・・・

猪名川『とぉぉぉりゃあああああああああ!!』

ためた力を一気に解放した彼女の身体はきれで豪快なスイングをはじめた
彼女の足元からほこりが舞い上がりまるで竜巻のように彼女の身体をまっていた

彼女のハリセンは落ちてきた本に吸い込まれるかのようにジャストミートした
インパクトの瞬間がひかったようにみえたのはきのせいなんだろう

プロも真っ青のスイングからはなたれた本はライナーで真正面にいるオタクに向かっていった

ドバシィィィィン!!!

オタクA『へぶふるあ!!』

猪名川『こみパカタログは最後の武器や!!』

最後の武器ならとっとけよ!

ザワザワ(殺気だってきたみなさん)

・・・こりゃちょっと多勢に無勢だな・・・勝てそうだけど。
男として黙ってみてるわけにはいかんよな、やっぱ

和樹『おい!戦るんだったら俺も混ぜてくれよ。』

猪名川『ん?・・・誰かは知らんがええ覚悟や。』

和樹『で?こいつらどうすんだ?』

猪名川『決まっとるやろ?
    かかってくるやつ片っ端から・・・地獄みせたれ!!』

和樹『おう!』

オラオラオラ!!ハリセンの餌食になりやつはどいつや!!

ぶは!!

きのせいか俺のとこにくる人の方がおおいような・・・

次はどいつや!

びく!

オタク達は完全に猪名川という女の子の気迫にのまれてるせいか足取りもおもい

恐るべしハリセンマスター・・・





コラーーーーー!!そこのみなさーーーん!!!
会場内での暴力行為!!ならびにトラブルはご遠慮ねがいまーーす!!!


縦オタク『!す、スタッフがきたでござるぞ〜。
散れ、散れ〜。           』

ササササササーーーーー(にげてくみなさん)

和樹『・・・(ひくのはや)』

猪名川『ちっ!牧やんかいな〜・・・ほら!逃げるで!!』

和樹『・・・(南さんだ)。』

猪名川『何ボケっとしとるねん!!
    こみパにこらへんようになってもええんか!?』

和樹『・・・それはまずい。』

猪名川『せやったら、はよう走らんかい!!』

タッタッタッタッタッタ!!・・・


※オタクを追いかける南さん
南さん『まちなさいーーーーい!!』


タッタッタッタ・・・

それにしても
なんなんだ・・・一体・・・この同人誌即売会ってやつは

一方その頃

あのお1人ですか?もしよければボクと『萌え』について熱く語りませんか?

迷ったの?よければ案内するけど?

よければ写真を一枚・・

瑞希『こ、こんなとこもうやだぁーーー!!
   早く帰りたいよぉーー!!和樹ぃ〜(TT)      』

その頃和樹は・・・

タッタッタッタ・・・

まだ走ってた

ハァ、ハァ、ハァ・・・ふう

猪名川『ふぅーー、ここまでくれば平気やろ。』

和樹『ハア・・・、結構走ったな。』

猪名川『しかし、牧やんもはしるのはようなったな・・。』

和樹『・・・なあ、一つ聞きたいんだが・・』

猪名川『なんや?』

和樹『さっきこみパにこれなくなるって言ってたけど、あれマジか?』

猪名川『ん?あんた知らんのか?』

和樹『ああ、くるの初めてだからな。』

猪名川『なんや、あんたビギナーさんやったんかいな。
    それじゃあ知らんのも仕方ないな。     』

ええか?スタッフに捕まると・・・



ザッ

横オタク『あ、あんなことするつもりはなかったんだな!
     もう二度としないからゆるして欲しいんだな!!
     自分が悪かったんだな!            』

縦オタク『せ、拙者も反省してるでござる!
     参加者及びサークル、スタッフに迷惑をかけてしまったでござる!!
     ご、ごめんなさいでござる!                   』

南さん『・・・本当に反省してますか?』

縦・横『コクコク!!』

南さん『・・・(ニコ)』

縦・横『(ほっ)』

南さん『では、次からはこみパのルールとスタッフの指示に従ってくださいね。』

縦・横『はいでござる・なんだな。』

南さん『それとですね、
次同じような事したらこみパ永久追放ですから気をつけて下さいね(ニコッ)。』

縦・横『は・・・はい。』



下手すると永久追放やな。
まあ、いきなり永久追放はあらへんと思うけど、少なくとも念はおされるやろ
わかりやすくいうと、
イエローカードで累積退場になるか、レッドカードで即刻退場になるかのどっちかやな

和樹『けっこうおっかねえんだな。』

猪名川『ウチらみたいなのを相手にしとるんやからこれぐらい厳しくせんとな。』

確かにすごかったな。
まさか同人誌一つであんなことになるなんて・・・

和樹『しかし、なんだってみんなそんなに同人誌が欲しいんだろ・・・』

猪名川『そんなん決まっとるやん。
    そこに『萌え』、『愛』があるから買い求めるんや!
    そして、ウチら作り手は紙一枚一枚に己の魂、情熱、愛をぶつけるんや!!』

和樹『ほぉ〜(もってきてしまった猪名川の同人誌をみながら)。』

猪名川『それを読んでみぃ!!
    そこにはウチの情熱、魂、愛がつまっとる!!』

ぺらぺら

そういや、さっき途中まで読んだような・・・読み直すか

ぺらぺらぺら

おおっ!

ぺらぺらぺらぺら

こ、これは!

ぺらぺら・・・

お、

和樹『おもしろい!!』

猪名川『ほ、ほんま!?』

和樹『ああ!マジでおもしろい!
   こういうのを『パロディ』っていえばいいのか?
   俺この元ネタ知らないけど、
キャラの性格とかがわかりやすいからすげえ楽しめる。』

猪名川『よっしゃ!(ガッツポーズ)』

和樹『・・・これ一冊いくらなんだ?
   俺買うよ。          』

猪名川『金はいらん。』

和樹『えっ?いいのか?』

猪名川『それはウチに加勢してくれたお礼や。
    それに『おもろい』いうてくれたし。
それだけでウチの懐とお腹は一杯や。』

和樹『んじゃあ、ありがたく。』

猪名川『せや、まだ名前いってなかったな。
ウチの名前は猪名川由宇。由宇ってよんでくれてかまへんで。
    関西を中心に『辛味亭』っちゅうサークルやっとるんや。』      』

和樹『俺の名前は千堂 和樹。
   よろしくな。     』

由宇『こちらこそよろしゅう。
で、どや?はじめてのこみパは。』

和樹『想像してたのとぜんぜん違ってた。』

由宇『どんな想像しとったん?』

和樹『一種のファン活動みたいなもんだと思ってたよ。
   キャラにハァハァいって、いかにもな事してんのかと思ってたけど・・・』

由宇『けど?』

和樹『なんていうか・・・戦場みたいなとこだな。
   己の命というか魂というか・・・そんな感じのものをぶつけあって。
   すごい熱いとこだ。                     』

由宇『ぷっ・・・あははははは!』

和樹『?』

由宇『あんたやっぱり大馬鹿や。
   いまどきそんなことまじめな顔でいえるやつなんてそうおらんで。』

和樹『・・・(むっ)。』

由宇『ああ、すまん、すまん。別にバカにしたわけじゃないんや。
   ウチなりに誉めたつもりなんやで。           』

和樹『今のがか?』

由宇『ウチにとって、男の大馬鹿=漢やからな。
   そうでないと、多勢に無勢なウチに加勢なんてできんからな〜。
   ウチはあんたみたいな男好きやで。             』

和樹『・・こほん。あ〜、いや・・その、なんだ・・』

由宇『なんや〜?(にや)、ひょっとして、照れとるんか〜(にやにや)?』

和樹『だ、誰も照れてねえよ(ちょっち照れ)。』

由宇『あはは!かわいいやっちゃな〜。
   ほな、ウチはもういくで。いつまでもスペースあけとくわけにはいかんからな。』

和樹『ん、ああ。じゃ、またな!』

由宇『ええ本ゲットするんやで〜♪』

タッタッタッタ・・・・

これが・・・同人誌・・か(由宇の同人誌を眺めつつ)

和樹『さて、俺ももどるか・・・。』

テクテクテク・・・






和樹『ん〜・・・大志とか瑞希はどこいったんだろ。』

ガやガヤガヤ・・・

ん?なんだ?あの人だかりは

             つづく

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